漫画「遭遇」【39話・痴呆症】と【40話・41話・ロト】の大まかなネタバレと、見どころ感想をご紹介します♪
「遭遇」の漫画を読めるのはピッコマだけ!
当サイトは完全なネタバレではなく、みなさまに「イラスト付きで読みたい!」と思っていただけるような記事作りを心がけておりますので、ご理解ください。
遭遇(漫画)39話ネタバレ【痴呆症】
仲良く歩いている年老いた母親と30代くらいの娘。
母親はたい焼きの屋台を見つけると
「あ、たい焼き!あたしたい焼き食べたい!」
と屋台の方に走っていきました。
その様子はまるで幼子。
どうやら母親は痴呆症のようです。
屋台のたい焼きを勝手に食べ、また走っていってしまう母親を、娘は急いでお会計を済ませて追いかけるのでした。
その日の深夜。
娘が部屋で寝ていると、リビングでガサゴソと物音がしました。
「お母さん?もう寝ようよ?」
眠い目を擦りながらリビングに行くと、リビングを漁っていたのは全身黒い服を着た強盗でした。
「え?」
娘が固まってしまうと、男はポケットからナイフを取り出します。
少しずづ近づいてくる男、娘は恐怖で動けません。
「源さん!」
そのとき、部屋から母親が出てきて、男の腕にしがみつきます。
「源さん、私に会いにきてくれたんでしょう?」
男は動揺し母親を剥がそうとしますが、母親は離れません。
娘は『また母親のいつものボケかな』と思ったのですが、フッと母親と目が合います。
その目ははっきりとした意識で『逃げろ!』と言っているようでした。
ハッとした娘は一瞬の隙をつき、玄関へ走ります。
「あ!!離せババア!!」
強盗は娘を追いかけようとしますが、母親は強盗ににしがみつき離そうとしません。
強盗は母親の腕にナイフを突き立てたのでした…。
普段は痴呆症の母親が娘のピンチの時は意識がハッキリしてるなんて…母親の愛を感じて泣けちゃいます><
数日後。
『お母様のご遺体には数十箇所刺された跡がありました。それはほとんどが手に集中されていたようです…。』
警察の言葉を思い返しながら、道路を歩く娘。
母親は強盗に何度刺されてもその手を離さなかったんですね。
そのとき母が大好きだったたい焼き屋の屋台を見つけました。
「いらっしゃい。何個買われますか?」
そう聞く男性定員の手の甲には、強盗と同じタトゥーがあることに気づきハッとします。
と同時に、母親の生命保険の支給通知がスマホに届きます。
女性は涙をこらえながら、
「ここのあるの全部ください」
と答えたのでした。
遭遇(漫画)【39話・痴呆症】感想と意味を解説
娘はなぜ、母親を殺した強盗のたい焼き屋で「ここにあるのを全部ください」と言ったのか。
生命保険の支給通知を見て泣く娘から推測するに、「強盗に母親を殺してくれてありがとう、という感謝を表すため」だったのだと思います。
娘は痴呆症の母親の世話から解放されたかったのでしょう。
終わりの見えない母親の世話から解放され、さらには保険金までたっぷり入った。
母親が最後、娘のために命をかけて助けたことを考えると…ちょっと心が苦しいお話ですね^^;
遭遇(漫画)40話ネタバレ【ロト1】
花屋で、一番高くて華やかな花束をください、とオーダーする男性。
今日が結婚一周年の記念日で、奥さんにプレゼントするそうです。
記念日に花をプレゼントしてくれる旦那さん、いいなぁ…♡
男性が花束を手に家に帰ると、
「おかえりなさい、アナタ」
と奥さんが優しく出迎えてくれました。
理想の夫婦…と思ったけど、男性は玄関に置いてある奥さんのキックボードを見ると忌々しそうに舌打ちし、奥さんも花の香りを少し嗅ぐと、そのまま花束をゴミ箱に捨ててしまいました。
食卓にはものすごい数の料理が並んでいます。
「早く食べて。毒でも入っていそうだから食べないの?」
「そうじゃないけど…あ、ワインでも買ってくれば良かったな。」
「焼酎ならあるけど?」
「違う、焼酎じゃなくてワインが飲みたいんだ。」
「へー、安物は飲みたくないんだ?」
豪華な食卓に相反し、二人の会話はギスギスしています。
「今日みたいな日にこそ言いたいことは全部言おう。」
「そうね。」
「この一年間本当にうんざりだったよ。」
「私もよ。こんなに不潔で頭からつま先まで臭い人見たことないわ。恋愛中は消毒でもしてたのかしら?」
「君こそ30を超えて家事もまともにできないし、かといって稼いでいるわけでもない。どう作れば食べ物から足裏の臭いがするんだ?」
二人は愛のかけらもない会話のドッジボールを投げ合います。
というか、足の裏の臭いがする食べ物って何w気になっちゃうw
そして話題は本題の離婚の話へ。
どうやら結婚期間が一年で子どももいないので、複雑な手続きもなくすんなり別れられるようです。
男性と奥さんは弁護士を交えて手続きをするためのスケジュールを確認します。
奥さんが手帳を取り出したとき、スーパーでもらったという宝くじの抽選券が滑り落ちました。
男性がスマホで何気なく抽選番号を確認すると、なんとそれは一等が当選していたのでした…!
一等って…三億円とか!?これは揉めちゃいそうな予感…^^;
遭遇(漫画)41話ネタバレ【ロト2】
一等が当選した宝くじを「返して」と男性に迫る奥さん。
しかし男性も「今は俺の手にあるんだから俺のものだ」と譲ろうとしません。
そりゃあ一等の宝くじだもん、絶対渡したくないですよねw
奥さんは泣く子も黙る鬼のような目つきで
「こっちが優しく言ってるうちに渡しなさい。」
と、包丁を片手に男性に詰め寄ります。
奥さんこわっ。これは本気で刺す人の目をしています…。
男性は「来るな!」と威嚇し、宝くじの下にライターを構えます。
「包丁を下ろさなければ火をつけるぞ!」と脅す様子は、こちらもまた命の危機が迫っているので必死です。
男性に宝くじを燃やす度胸があるとは思えませんが、宝くじがなくなって一番損するのは奥さんですから人質としての効果は十分ですね。
二人は睨み合い、お互い一歩も動けないこう着状態に。
しかし!
オイルが切れたのか、男性のライターの火が消えてしましいます。
その瞬間、奥さんは包丁を振りながら男性に向かって猛ダッシュ。
あ、だめだもう刺される…というときに、間一髪ライターの火が復活するのですが、その瞬間なんと玄関にあったキックボードが爆発します。
え?なんで?
確かにこのキックボードは爆発が報告されているものと同じ製品って会話がありましたけど…このタイミングで!?
二人は爆発をモロに身体に喰らい、部屋は火の海に。
幸い二人に意識はあったのですが、吹き飛ばされて男性の手から離れた宝くじは、ちょうど二人の真ん中に落ちてしまいました。
二人は絶対渡すもんかというように宝くじに手を伸ばし、揉みクチャになりながら宝くじを奪い合います。
しかし、そこに二度目の爆発が起こってしまいます…。
その爆発は二人の命にとどめを刺してしまったのでした><
後日、爆発により黒焦げになった二人を見た検視官は
「最後まで抱きしめあって…真実の愛だな。」
と呟いたのでした。
遭遇(漫画)【40話・41話・ロト】感想と意味を解説
キックボードが爆発…確かに安物だとか、同じ製品が爆発したとか言ってましたが、まさかコレがオチになるとはw
しかも爆発するタイミングも完璧すぎでしたね^^;
最後の二人は抱き合っていたわけではなく揉み合っていたわけですが、宝くじによって殺し合いにまで発展してしまった二人が身を寄せるように亡くなったのが運命のイタズラっぽい話だな…と思いました。
